笑いがあふれた千早二寄席

11月10日(日)に区民ひろば要で「千早二寄席」が開かれました。約70名の町会員・役員のほかひろば参加者も加わって、賑やかな笑い声があふれた催しとなりました。

千早二寄席は故三遊亭圓窓師匠による落語会として始まってから、今年で18回目。今では千早二丁目にゆかりの方々による講談、落語、小唄、パントマイムと様々なジャンルの芸能を楽しむ恒例行事としてすっかり定着しました。2007年の第1回目から、コロナ禍でも休まず続いてきたもので、これからも千早ならではのイベントとしてずっと続けていきたい特別なイベントです。

東千早二丁目町会会長の挨拶に続いて、トップバッターは一龍齋貞心先生のお弟子さん一龍齋貞司さん。講談「木村又蔵 鎧の着逃げ」のさわりの部分を語ってくれました。次はエンジョイJOYさんの登場です。軽快なトークに傘や帽子を使ったパントマイム、そしてふうせんで多彩な犬を作ったり、ハートを作って参加者にプレゼントしたりと、観客を巻き込んだエンジョイワールドを繰り出しました。

三遊亭窓輝師匠は特殊詐欺に騙されないようにしましょうというタイムリーな警鐘をマクラに、人がキツネをだますという古典落語の「王子の狐」を披露しました。円熟味を増してきた窓輝師匠の語り口を皆さん堪能していたようです。

休憩をはさんで、錦乃まい師匠の華やかな高座です。オープニングの「十六夜 清心」に続いて、唄に出てくる地名はどこでしょうというクイズ。「どら猫」(答えは王子)、2問目は「うからうから」(不忍池)、3問目の「あの日から」(湯島)と皆さんしっかりと唄の内容を聞いて、答えをだしました。メインは参加者全員が小唄の稽古をするという趣向。師匠から「風や大風」を皆で習います。最初は小さかった声も、最後は気持ちよさそうに声を張り上げました。最後はよく知られた古典落語を題材にした「野ざらし」。

トリを務めたのは一龍齋貞心先生。会場はカルチャー講談で「ぼたもち」「おはぎ」の由来など、感心して聞き入っていました。演目はおなじみの「徂徠豆腐」。貞心先生の名人芸で、江戸情緒あふれる人情噺を堪能しました。

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