笑いあり涙ありの千早寄席
11月20日(日)恒例の千早寄席が区民ひろば千早で開かれました。今年は三遊亭窓輝師匠、エンジョイJOYさん、一龍齋貞心先生が出演。寒いなか、町会員中心に61人の皆さんが、笑ったりほろっとしたり、午後の極上のひと時を過ごしました。
東町会長のあいさつに続いて、目白警察署の方から還付金詐欺などを防ぐためのお話があり、皆さん熱心に聞いていました。
ついで先ごろお亡くなりになられた三遊亭圓窓師匠を追悼して全員で黙祷。幼馴染だった横山副会長が圓窓師匠のエピソードの数々を紹介、千早寄席の常連として名人芸を聞かせていただき、また地域の素人落語会などを指導して、地域に大きな貢献をされた故人を偲びました。また、圓窓師匠が作詞された歌を区民ひろば千早の城事務局長が録音した音源が流され、多才だった個人の一面を紹介しました。
本番の千早寄席のトップバッターは圓窓師匠の息子さんの三遊亭窓輝師匠による落語です。圓窓師匠の思い出などをマクラに、出し物は知ったかぶりをした和尚を小僧がやり込めるおなじみの「転失気(てんしき)」。会場は終始くすくすとした笑いに包まれました。
二番手は初登場のエンジョイJOYさんによるパントマイム。客席のご婦人も引き込んでのマジックやおかしなしぐさで、皆さん大いに楽しまれた様子です。
トリはおなじみ一龍齋貞心先生の講談です。初めに「カルチャー講談」と銘打って、オランダ語やポルトガル語に起源のある日本語の話。身近にある言葉の意外な語源に皆さん驚いていました。そしてお待ちかねの講談は、三代目神田伯山が大当たりをとったという「清水次郎長伝」の創作にまつわる人情噺。鮮やかで細やかな人物描写を交えながらの熱演で、皆さん今年も千早寄席を大いに楽しまれた様子でした。